「糖質制限がいいらしいと聞いて、始めてみました」
レストランをしていた頃、お客様と食事についてお話しする機会がよくありました。
ごはんをやめた。
パンも麺も食べなくなった。
砂糖もできるだけ減らした。
「でも、なんだか力が出ないんです」
そんな方の多かったこと。
お話を聞いていると、糖質を減らしたというより、食べるものそのものが減ってしまっていることがよくありました。
減らすだけでは、食事全体が小さくなる
食事から摂るエネルギーのもとになる主な栄養素には、炭水化物・たんぱく質・脂質があります。
糖質を控える食生活では、そのバランス(PFCバランス)が一般的な食事と変わるのは自然なことです。
でも、私がお客様のお話を聞きながら感じていたのは、バランスが変わったというより、
食事全体を表す円そのものが、小さくなっていない?
ということでした。
ごはんを減らした。
パンをやめた。
麺も食べない。
では、その代わりに何を食べていますか?
ここが大切です。
年齢を重ねたときこそ、たんぱく質を意識する
たんぱく質は、筋肉をはじめ、私たちの体をつくるために欠かせない栄養素です。
肉、魚、卵、大豆・大豆製品、乳製品など、身近な食品から摂ることができます。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」でも、たんぱく質には年代ごとの摂取基準が設けられています。また高齢期には、エネルギーやたんぱく質が不足する「低栄養」にも注意が必要とされています。
糖質を意識することと、食べる量そのものを減らしてしまうことは別の話。
「何を食べないか」だけではなく、「何をきちんと食べるか」にも目を向けたいところです。
小腹が空いたら、私は茹で卵
低糖のお菓子を作っている私の目の前には、低糖スイーツが売るほどあります。
文字どおり、売るほどあります(笑)。
でも、いくら低糖だからと言っても、食事の代わりにスイーツでは。。。
小腹が空いたときによく食べるのは、茹で卵。
あらかじめ何個か茹でて冷蔵庫に入れておいて、ちょっとお腹が空いたらパクッとひとつ。
もちろん、毎日の食事は卵だけ食べていればいいわけではありません。
肉や魚、大豆製品なども含めて、普段の食事の中でたんぱく質を摂る。
そのうえで、お菓子を食べたいときにはお菓子を楽しむ。
源喜が低糖のお菓子を作っているのも、食事を我慢するためではありません。
毎日の食生活を大切にしながら、その中に「おいしい」「うれしい」と思える時間も残してほしいからです。
笑顔の食卓へ。
糖質が気になり始めると、つい「減らすもの」に目が向きます。
でも今日の食事を見渡してみたら、
「今日は、たんぱく質を何から食べよう?」
そんなふうに、食べるものを考える糖質制限もしてみてください。
この記事は、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」および、厚生労働省の健康情報サイト「健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~」の情報を参考にしています。
・厚生労働省「日本人の食事摂取基準」
・厚生労働省「高齢者の低栄養予防」

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